岡山三誠＊ワンポイント（清拭の方法１）

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知( し )っておきたい、清拭( せいしき )の方法( ほうひう )

清拭( せいしき )は、体( からだ )を熱( あつ )いタオル( たおる )で拭( ふ )くことで、体( からだ )を清潔( せいけつ )にすると同時( どうじ )に血液( けつえき )の循環( じゅんかん )を促( うなが )すマッサージ( まっさあじ )効果( こうか )もあります。また皮膚( ひふ )の異常( いじょう )などを発見( はっけん )するのにも役立( やくだつ )ちます。

用意( ようい )するもの

お湯( ゆ )｛５０( ごじゅう )℃( ど )ぐらい｝
清拭剤( せいしきざい )または清拭料( せいしきりょう )
タオル｛陰部用( いんぶよう )を別( べつ )に｝
バスタオル( ばすたある )
洗面器( せんめんき )
着替( きが )え
ビニール( びにいる )の敷物( しきもの )
室温( しつおん )は２２( にじゅうに )～( から )２４( にじゅうよん )℃( ど )くらいに保( たも )ちましょう。

清拭剤( せいしきざい )・清拭料( せいしきりょう )の使( つか )い方( かた )


１	２	３
洗面器( せんめんき )１杯( いっぱい )｛約( やく )３Ｌ( さんりっとる )｝のお湯( ゆ )に、清拭剤( せいしきざい )を約( やく )５ml( ごみりりっとる )｛キャップ( きゃっぷ )約( やく )１／２杯( にぶんのいっぱい )｝溶( と )かしてください。	タオル( たおる )やスポンジ( すぽんじ )を浸( ひた )し、軽( かる )くしぼって全身( ぜんしん )を拭( ふ )いてください。	洗( あら )い流( なが )す必要( ひつよう )はありません。

背中( せなか )を拭( ふ )いた後( あと )は、床( とこ )ずれ予防( よぼう )のマッサージ( まっさあじ )も忘( わす )れずに。

床( とこ )ずれは褥瘡( じょくそう )｛じょくそう｝ともいい、最初( さいしょ )は赤( あか )くなるだけですが、やがて水泡( すいほう )ができ、それが破( やぶ )れてただれ褥瘡状態( じょくそうじょうたい )まで発展( はってん )します。発熱( はつねつ )の原因( げんいん )になったり、時( とき )には命( いのち )にかかわることもあるので、事前( じぜん )に充分( じゅうぶん )な予防( よぼう )と手当( てあて )てが大切( たいせつ )です。

赤( あか )くなった部分( ぶぶん )がある時( ある )には

１．清拭( せいしき )や部分浴( ぶぶんよく )、入浴等( にゅうよくとう )で血液循環( けつえきじゅんかん )を改善( かいぜん )する。

２．体位交換( たいいこうかん )やクッション等( くっしょんとう )で、その部分( ぶぶん )を減圧( げんあつ )する。

※マッサージ( まっさあじ )したり、ドライヤー( どらいやあ )での乾燥( かんそう )はおやめください。

清拭( せいしき )のコツ( こつ )

全身( ぜんしん )を一度( いちど )で拭( ふ )こうとすると時間( じかん )がかかり、お年寄( としより )りも介護者( かいごしゃ )もかなり疲( つか )れてしまうので、１週間位( いっしゅうかんくらい )で全身( ぜんしん )を一巡( いちじゅん )する程度( ていど )でも構( かま )いません。ただ陰部( いんぶ )だけは毎日( まいにち )洗( あら )うようにしましょう。

拭( ふ )く順序( じゅんじょ )とポイント( ぽいんと )


１		２
顔( かお )・首( くび )		胸( むね )・お腹( なか )
しわの寄( よ )るところ、耳( みみ )や耳( みみ )の後( うし )ろなども入念( にゅうねん )に。		女性( じょせい )は汗( あせ )のたまりやすい乳房( ちぶさ )の下( した )をていねいに。お腹( おなか )は「の」の字( じ )を描( か )くように。おヘソ( へそ )はベビーオイル( べびーおいる )をつけた綿棒( めんぼう )で。


３		４
腕( うで )		背中( せなか )・腰( こし )
介護( こいご )する人( ひと )の反対側( はんたい )の手( て )から、手首( てくび )から肩( かた )に向( むけ )けて。脇( わき )の下( した )や指( ゆび )もていねいに。		うつ伏( ぶ )せかげんの横向( よこむ )きにして。


５		６
足( あし )・足先( あしさき )		陰部( いんぶ )
膝( ひざ )を立( たて )て、足( あし )を少( すこ )し開( ひら )くと拭( ふ )きやすい。かかと、くるぶし、指( ゆび )の間( あいだ )、足( あし )の甲( こう )、膝( ひざ )の裏( うら )もていねいに。		汚( よごれ )れがひどいときは便器( べんき )を当( あて )て、お湯( ゆ )を注( そそ )いで汚( よご )れを洗( あら )い流( なが )す。